日本人はクルーズの素晴らしさを知らない?
まだまだ豪華客船(クルーズ船)に乗る日本人は少ないですね。特に海外発着の船では、なかなか日本人に出会うことがありません。稀に、新婚旅行やリタイア組などに会うくらいです。
「船旅は高い!贅沢!」のイメージがありますが、意外にリーズナブルな料金で旅行ができるものです。
この記事では、素晴らしい豪華客船(クル-ズ船)の魅力、また、ガイドブックや船会社発行の案内書にも載っていないような「知らないと損する情報」などもご紹介します。
クルーズ船(豪華客船)は、お得で割安な旅です♪
あまり知られていないかも知れませんが、クル-ズ船の旅はなかなかお得です。
- 全食事が料金に含まれている(食べ放題)。
- 自分で移動する必要がない⇒船が連れて行ってくれる。
- 船内で多彩なエンターテインメントサービスがある。
まさに、大海原を走る豪華リゾートホテル!
まず、どんな船を選んで、どのエリアをクルーズするかです。世界には400隻以上の客船が運行していると言われています。地中海・カリブ海・アラスカなどが有名ですが、他にも世界中のあらゆる海域で運行しています。
クルーズ船の色々な割引制度
早期申し込み割引
欧米人は、かなり早くからこの割引を使って予約する人が多いです。したがって、人気のコースは早々と埋まってきてしまいます。希望のキャビン(客室)がとれなくなってしまいますので、決めるなら早い方が断然お得です。
変動制割引
飛行機も同じですが、予約の混み具合、空き具合から割引率を変化させる方法です。満席に近づくと高くなり、空席が多いと安くなったり、特典がついたりします。
時間がある方にオススメ!
空席の多い船を狙って、格安の直前申し込みが成功するかも?
船上申し込み割引
「フューチャークルーズ」と呼ばれる割引があります。これは、乗船中に次のクルーズを予約することで、お得な割引が適用になることです。クルーズ中に予約金を支払って申し込めば、次回乗船した際に使えるオンボードクレジットをもらえる制度が多いです。
この「フューチャークルーズ」は、指定日時までにキャンセルすれば、全額戻ってくることが多いシステムなので、行きたいクルーズがあれば、「とりあえず申し込んでみる」といったことも気軽にできます。ただし、キャンセル規定は必ず確認してください。
人数割引(ボリュームディスカウント)
カジュアル客船を中心に家族連れを優待してくれるクルーズ船もあります。条件は船それぞれですが、同一部屋で、大人3-4人目に割引料金が適用される船もあります。また、同室の18歳未満の子ども料金を無料なども。
期間限定キャンペーンや割引
船会社が期間限定キャンペーンを企画します。ひとり分の料金で2人乗船できるキャンペーンやWi-Fi無料、アルコールドリンクパッケージ付きなど、様々な企画があります。
クルーズの船の選び方 【カテゴリー】
世界に400隻あると言われている客船の中からどれを選ぶのか?
おっさんとしては、海外発着のクル-ズをおすすめします。「選択肢が広がり、総合的にリーズナブル」だと思うからです。日本発着のクル-ズ船も良いですが、高額なものが多く、日数も多くなりがちです。
例えば、カリブ海、エ-ゲ海などに行こうとすると、日本発着の船だと3か月~半年くらいの世界一周クル-ズになってしまいます。
普通のOLやサラリーマンは、長期の休みがなかなか難しいですし、金額も相当高くなります。リタイアしてからでないと行けません…ということになってしまいます。
カジュアル?プレミアム?ラグジュアリー?
一般的に、クルーズ船は、以下のようにカテゴリー別になっています。
カテゴリー | クルーズ船名 |
---|---|
カジュアル | コスタクルーズ、MSCクルーズ、スタークルーズ、ノルウェージャン、カーニバルクルーズなど |
プレミアム | セレブリティクルーズ、プリンセスクルーズ、アザラマクルーズ、ドリームクルーズなど |
ラグジュアリー | クリスタルクルーズ、シルバーシークルーズ、キュナードライン、クイーン・エリザベスなど |
その他 | ディズニークルーズ、ピースボートなど |
日本発着と海外発着、どっち?
日本発着の船は、日本の船籍の船が多いので、英語に自信のない方は、日本発着が安心ですね。外国船でも日本人スタッフがたくさん乗船していることが多いです。もちろん、英語ができなくても何とかなることが多いますが、不便を感じることが多いと思います。
海外船に乗って英語が苦手の場合のデメリット
- 友達ができにくい(無口になってしまう)
- イザ、何かあった時に不安がある。
- 船内エンターテインメントを楽しめない(ショーや映画などは英語中心)
●子供と一緒なら、カジュアル船がオススメです。船によっては、ウォータースライダーがあったり、アミューズメント系の設備やイベントがあります。
予約の仕方で快適度が変わる! 知らないと損する情報!
リピートするなら、同じ船会社を選ぶ
■航空会社のマイレージサービスと同じで、企業はロイヤリティプログラムを作って、お客を囲もうとします。
お得なロイヤリティプログラムとは?
■大手の船会社では、会員制のプログラムがあるので、入会しましょう(登録無料)。
■上級会員になるに従い、以下のようなサービスを受けることができます。
- 優先チェックイン
- 船長主催のパーティーに招待される
- インターネット無料接続
- クリーニング無料
- 有料レストランへの招待
- 船内クーポンや割引
- 客室アメニティアップグレード
- レイトチェックアウト
アルコールドリンク飲み放題プラン
■お酒が好きな人には魅力ですね♪プールサイドのバーでも、カジノバーでもお酒を楽しめます。でも、本当に飲み過ぎてしまいますのでご注意を!
■船内は、基本何食でも、いつでも食べることができますので、欲張って「常に満腹状態」になってしまいがち。やはり、ある程度腹が減った状態にならないと、お酒も食事もイマイチにですよね?
【おっさんの情報】
船によって、色々なプランがありますが、ワンランク上の「プレミアムドリンク」がある場合は、せっかくならオプションで申し込むのがオススメです。フルサービスのレストランで、少しいいワインやシャンパンなどが楽しめますし、カフェなどでもプレミアムコーヒーやジェラートなど色々なメニューがオーダーできます。
到着地ツアー
■船内で申し込むツアーは高い!
自分で手配できるのであれば、そのほうが断然お得です。
■おすすめは、あらかじめ、現地の旅行会社のツアーを探して予約することです。船会社が用意してくれるプランと同じような内容のものが格安であるはずです。
注意!
入港した港には、クルーズ客狙いの悪徳な客引きやぼったくり業者もいたり、日本でいう白タクなどもいますので、注意してください。
お酒の持ち込みは? 【ルールと制限】
クルーズ船によってルールは様々ですが、最初の乗船日に限り2本まで持ち込み可(750mlワイン、スパークリングワイン)というところが多いです。もちろん、キャビン(客室)で飲むための持ち込み許可です。キャビン以外の場所やレストランへの持ち込みは、別途抜栓料(持ち込み料)が必要です。
乗船時には必ずセキュリティチェックがあり、空港と同じシステムで、荷物はX線検査機に通されます。
大型船では、初日のチェックイン時に大きなスーツケースなどを預けて、キャビンまで届けてもらうシステムになっています。その際、あらかじめ分けておいた酒類の入っているバックは、自分で持参し、X線検査機に通すことになります。
この時、預けたスーツケースに酒類が入っていると、部屋に荷物が届かずに、キャビンにメッセージが入り、クロークに確認に行く面倒なことをすることになります。酒類の提供は、船会社にとっても大きな収入源なので、結構、厳重な仕組みになっています。
このX線検査機チェックは最初の乗船時以外にも、途中の寄港地観光を終えて再乗船する際にも毎回行われます。X線でひっかかると、荷物を自ら開けて中身を見せることを要求されます。このとき酒類が荷物にあると、ルールに従い、船に預けることになります。この酒類は下船時に返却されます。
【おっさんの情報】
ワインは、食事の時に飲みたいので、抜栓料を払って持ち込みます。セレブリティクルーズの場合、25ドル/本。
最近は、持ち込みも面倒なので、「飲み放題プラン」をつけることが多いです。
このプランだと、プールサイドのバーなどでビールやカクテルなどを手渡しでもらえるので、キャビンに持って帰って飲むことができます♪
キャビン(客室)の選び方
一番大事?かもしれません。人それぞれ好みもありますし、予算の都合もあるでしょう。多くの時間を船内で過ごす船旅での部屋選びは、非常に大切です。
お金を出せは、いくらでも良い部屋を選ぶことができますが、我々庶民にとっては、そうもいきません。寝る場所と割り切るのであれば、安さが魅力の内側客室で良いかもしれません。
一般的には高層階のキャビンが眺めが良く、人気です。またエレベーターの近くだと大型船でも様々な施設へのアクセスに便利です。揺れで船酔いが心配な方は、船の中央部を選ぶといいでしょう。船首や船尾のキャビンよりも、中央部のほうが揺れる度合いが多少ですが、少なくなります。
内側
コスパ重視型はリーズナブルな内側の客室。船内では様々なアクティビティやエンターテイメントが分刻みで行われていますので、部屋には帰って寝るだけと割り切ることもできます。ただし、外が見えないので、「目的地に到着したのを放送で知った」といったことが起こります。
部屋にいるより、「プールサイドやデッキで過ごしたい」という方にオススメ
海側
朝は、窓から入る自然光で目覚めたい、という方には海側客室がおすすめ。朝昼夕と刻々と色を変える海と空が、一日の時間のリズムを作ってくれます。また景色が見えることで、自分の乗っている客船が今どこを航行しているかといった情報もわかりやすくなります。
「やっぱり朝は太陽の光で目覚めたい」という人にオススメ
バルコニー付き 【オブストとは?】
船旅の醍醐味とも言える潮風を感じることができるバルコニー付き客室。ベタンダで朝食をとることもできますし、ビールやワインを潮風を浴びながら楽しむこともできます。出入港などをベランダから見ていても面白いです。
ベタンダで優雅にプライベートな空間で過ごしたい人に♪
海側のお部屋の中にはオブスト(obstruction: 障害物)と呼ばれるキャビン(客室)があります。ベランダの外側に救命ボート(Lifesaving Raft)が掛かっているいて、視界が悪いというキャビンです。このオブストのお値段は、同グレードの部屋よりも安い設定になっています。
視界をさえぎるレベルはキャビンによって違います。この事前確認は、船会社や旅行会社に問い合わせてもなかなか難しいです。船の写真や見取り図を見て判断するしかありません。割安だけど、割り切って申し込むかどうか悩みますね…。
⇒おっさんは、一度、このオブストを利用しました。部屋の中でくつろいでいる分には問題ありませんが、ベランダに出るとやはり「この大きな障害物」は気になります。しかし、おっさんにとっては、ベランダがあるとなしでは大違い。「潮風を感じることができる」というメリットはあります。
以下、おっさんが利用したオブスト部屋からの景色です↓。ご参考に!
スイート
客室が広くてゴージャスなだけではなく、有料レストランやインターネットを無料で利用できたりアルコールが飲み放題になるなどの特典がある船もあります。また、専用のダイニングやバトラーサービス、ラウンジ利用など、船により色々なタイプがあります。
ラグジュアリーな気分や特別感を楽しみたい方。お金持ちの方に♪
服装について?クルーズ船でのドレスコード?
ドレスコードとは?
「堅苦しいのはイヤだな」と思う人がいるかもしれませんが、「せっかくだから、楽しもう♪」と思えばよいと思います。フォーマルナイトの日には、欧米人は、びっくりするくらい頑張って着飾ってきます。日本人的な感覚では、「結婚式に超オシャレして参加するぞ♪」というくらいの意気込みで準備すれば良いと思います。オススメは、男性で言えば、タキシードかスーツ(もちろんネクタイ着用)。
【おっさんの情報】
おっさんがよく利用するセレブリティクルーズでは、
イブニングシックという独自のドレスコードを設定しています。 目安は「スマートカ ジュアルよりドレスアップしてフォーマルよりもかしこまらない服装」という感じ。結局、欧米人は、めちゃめちゃフォーマルな格好をしていますが…。
日本人にとっては、「大げさなくらいのオシャレ」が丁度いい♪
どんな服装がいいの?
多くのクルーズ船では、「カジュアル」「インフォーマル」「フォーマル」の3つに分かれています。ディナータイムだけで、そのほかの時間は、何でもOK。
たとえば、7泊8日クルーズの場合、寄港地や客船のクラスにもよりますが、フォーマル2回(ウエルカム、フェアウエルパーティ)、インフォーマル2回、カジュアル3回の割合となることが多い。
■カジュアル
少しおしゃれな普段着。男性は襟付きシャツとスラックスなど。短パン、Tシャツ、穴あきジーンズなどは不可。
女性はブラウスとスカート、スラックスなど。
■インフォーマル
男性ならジャケットにネクタイ。女性ならワンピースやパンツスーツ。船会社によってはスマートカジュアル、エレガントカジュアルと呼ぶ。
■フォーマル
男性はタキシード、ダークスーツ。女性はイブニングドレス、カクテルドレスが一般的。和服の場合は訪問着など。
【おっさんの情報】
服は、まだ良いのですが、かさばる「革靴」が問題です。スーツに合わせるのには、持参するしかないですね。靴の中に靴下などを詰めて、効率的に荷造りをする必要があります。
クルーズ船に持っていくもの。「あると便利なもの」
■日用品
船によりますが、シャンプーや石鹼などは、部屋に備え付けられています。化粧品類や日用品なども船内のショップで販売していますが、ご自身で使い慣れたものを持参することをおすすめします。
■注意すべき持ち物
常備薬、コンタクトレンズのスペアなど必要な方はご準備を。持病のある方は英語で書かれた処方箋があれば安心ですね。
■アメニティー
欧米のホテル同様です。ハブラシ、かみそり、パジャマはなく、スリッパは使い捨てが置いてあることが多い。
■あると便利な持ち物
日本の調味料、嗜好品、マグネット、フック、折畳の洗濯干しなど
下船前日には、スーツケースなどの大きな荷物を船側に預けますので、洗面用具や着替えなど1泊分程度の荷物が入るバックがあると便利です。
【おっさんの情報】
クルーズ船やガイドからの案内では、このように「前日に預けてください」と言われますが、飛行機の便などの都合で早めに出たい時は、預けずに自分で運ぶことができるので、必須ではありません。
【主な持ち物】
・書類(パスポート、ビザ、乗船チケット、出入国手続き書、健康診断書など)
・衣類(普段着、ドレスコード用の服装、パジャマ、防寒着など)
・日用品(常備薬、化粧品、歯磨き&歯ブラシ、洗剤など)
・お金(クレジットカード、現地の外貨など)
・日焼け対策用品(サングラス、日焼け止め、帽子など)
・電子機器類(カメラ、携帯、充電器、変圧器など)
・文具類(ペン、電卓など)
その他、クルーズならではの持ち物としては、酔い止め薬(船によって無料の場合もある)、目覚まし時計(時間を気にしないで過ごしてもらうため、部屋に時計がない客船が多い)など。
【おっさんの情報】
ベッドサイドで携帯やスマホを充電したいですよね?
ベッド近くに電源がないことがあります。
複数のプラグ付き延長コードがあれば、何かと便利です。
クルーズ船の予約は?
まとめ
- クルーズ船(豪華客船)は、お得で割安な旅です。
- 申し込み時に色々な割引制度を上手につかいましょう!
- 海外発着クルーズで旅の範囲がグッと広がります。
- お酒の持ち込みは、ルールをよく見てチェックが必要。
- キャビン(客室)選びは、とても重要!
- ドレスコードを楽しみましょう!食事が一層楽しくなります。
- 快適に過ごすための持ち物に工夫しましょう。
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