マルマサ(Marsala)とは、シチリア島の最西端にあるマルサラで造られている酒精強化ワインです。ティラミス作りに使うお酒としても知られています。
酒精強化ワインとは、英語で(フォーティファイド・ワインfortified wine)と言います。醸造工程中にアルコールを添加して、ワイン全体のアルコール分を高め、味にコクを持たせ保存性を高めたワインのことです。
酒精強化といってもアルコール度数が比較的低いものも多く、味わいも辛口から甘口まで様々です。産地や製法によって個性も様々です。食前酒、食後酒のイメージが強いかも知れませんが、実は、酒精強化ワインは、料理との相性も優れているのです。
シェリーですら日本ではまだまだ浸透していないですが、以下のシリーズで世界の酒精強化ワイン(フォーティファイド・ワイン)の魅力についてご紹介いたします。
イタリアの酒精強化ワイン【マルサラ】とは?
マルマサ(Marsala)とは、シチリア島の最西端にあるマルサラで造られている酒精強化ワインで、ワインにアルコールを混ぜて造る独特なワインとなります。この地域は、シチリア島内でも最もワインの生産量が多くなっています。
その多くはカタラットというブドウ品種を用いた白ワインですが、グリッロや黒ブドウ品種のネーロ・ダヴオーラやネレッロ・マスカレーゼを使った赤ワインもあります。
マルサラワインの特徴は「オーク樽で熟成する」ことです。そのため、強い木の香りやカラメルのブーケなど、豊かなアロマが感じられるワインとなります。
1770年頃から生産されており、1969年にDOCに認定されました。マルサラは、他の酒精強化ワインと同様、食事にも合いますし、食前酒としても食後酒としても楽しめます。
マルマサの種類
熟成期間による分類
熟成期間により、呼び方があります。
●1年のも: フィーネ(Fine)
●2年もの: スペリオーレ(Speriore)
●4年もの: スペリオーレ・レゼルヴァ(Speriore Riserva)
●5年もの: ヴェルジネ(Vergine)
●10年もの: ヴェルジネ・ストラヴェッキオ(Vergine Stravecchio)
糖度による分類
●セッコ(SECCO): 辛口(0~40g/リットル)
●セミセッコ(SEMISECCO): やや甘口(40~100g/リットル)
●ドルチェ(DOLCE): やや甘口(100g以上/リットル)
【イタリア】マルマサのおすすめ5選
マルサラ スペリオーレ セッコ フローリオ 【辛口】参考価格2100円
木樽で30ヶ月以上熟成させて造られるマルサラワイン。黄金色を帯びた琥珀色。レーズンやバニラの香り。心地よい、ビターアーモンドとレーズンを思わせる味わいが特徴です。食後酒として、また、肉料理などの風味づけにも活用できます。
タルガ マルサラ スペリオーレ リゼルヴァ【甘口】参考価格2300円
オーク樽で7年以上熟成させたリゼルヴァタイプのマルサラワインです。トパーズのような輝きのある琥珀色。ナツメヤシやアプリコット、煮詰めたプルーンの豊かな香りは、デザートワインに最適です。焼き菓子やドライフルーツ、ナッツと合わせてお楽しみください。
マルサラ・スーペリオーレ ガリバルディ・ドルチェ【甘口】参考価格2500円
オーク樽で最低2年間熟成。色彩は琥珀色。樽香を含む持続性のある強い香り。丸みがあり甘口。アルコール度数最低18%。
マルサラ・スーペリオーレ リゼルヴァ・ストーリカ【甘口】参考価格5800円
「ストーリカ」=(歴史の、歴史的な、)と言う名の通り、シチリアにとって素晴らしいヴィンテージとなった1988ヴィンテージを記念して作られた特別キュヴェ。良年の葡萄にて造られたマルサラが、法定熟成期間をはるかに超えた25年以上もの歳月をかけ熟成され、非常に奥深い味わいへと進化しております。アルコール度数18%
マルサラ アンクルジョーゼフ ルビーノ【甘口】参考価格3800円
24ヶ月熟成の甘口の赤みを帯びたマルサラ。深いルビーレッド色。ブラックチェリーやザクロ、プラムの非常にフルーティーな香り。赤いベリーやマラスカチェリー、ザクロを思わせる甘い味わい。アルコール度数18%。
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