移住に関して色々と検討してきましたが、アジアは最有力候補のエリアとなります。何といっても温暖で物価が安く、親日で住みやすい、快適なレジャー環境、日本からの移動も近いので、何かあってもすぐに帰国できるというメリットが大きいと思います。
コロナ禍以降、リモートワークの普及により、アジア諸国への移住希望者が増えているようです。
アジアの中でも特にタイやフィリピン、マレーシア、シンガポールといった国が人気ですが、最近では香港は社会政治情勢的に人気が落ちているようです。
しかし、一部の地域では、物価の安さをあてにしてやってきた移住者によって、物価が上がってしまう現象が起きているようです。
メリットとデメリット
もちろん、メリットが多く、日本の生活より快適でないと、移住する意味がありません。多くの東南アジアの国であれば、ビザが取りやすいので、リタイアメント層にしても、あるいは現地で働くにしても、移住は難しくはないように思います。
メリット | デメリット |
---|---|
気候が良い | 医療の心配 |
生活費(物価)が安い | 手続き等が面倒(年金、保険) |
人との出会い | 日本の友人との疎遠 |
新しい文化や言葉とのふれ合い | 言葉の壁 |
在留邦人ランキング
以下、国別、都市別の在留邦人のランキングです。
出典: 外務省 海外在留邦人数調査統計より
2022年度版(2021/10/1現在)
(注)在留邦人:海外に3か月以上在留している日本国籍を有する者
こちらのデータは、ビジネスでの赴任者が多いので、好んで移住するというのではなく、仕事でやむなく赴任している人も多いと思います。日本人が多く住んでいる場所という意味での参考資料です。
国別移住先ランキング
- 米国 429,889人
- 中国 107,715
- オーストラリア 93,451
- タイ 82,574
- カナダ 70,892
- 英国 63,653
- ブラジル 48,703
- ドイツ 42,135
- 韓国 41,238
- フランス 36,347
10位以下は、シンガポール、マレーシア、台湾、ベトナム、ニュージーランド、インドネシア、フィリピンの順となっています。面白いことに上位18位までは、ここ5年間同じ順位です。やはり移住となると、ビジネスでの赴任が圧倒的に多いからだと思われます。
都市別別移住先ランキング
- ロサンゼルス都市圏 67,107人
- バンコク 59,744
- ニューヨーク都市圏 39,932
- 上海(中国) 37,968
- シンガポール 36,200
- 大ロンドン市 32,371
- シドニー都市圏 28,742
- バンクーバー都市圏 26,885
- 香港(中国) 24,097
- ホノルル 23,863
バンコクがニューヨークより多いとは意外でした。
また、リタイア組の人気都市クアラルンプールは、15位となっており、最近の傾向としては、順位を上げてきているようです。
日本人にとっての住みやすさとは?
国名 | ビザ | 親日 | 物価 |
---|---|---|---|
フィリピン | ○ | ○ | ○ |
マレーシア | 〇 | ○ | ○ |
シンガポール | △ | ○ | △ |
タイ | ○ | ○ | ○ |
インドネシア | ○ | ○ | ○ |
台湾 | ○ | ○ | △ |
ベトナム | ○ | ○ | ○ |
韓国 | ○ | △ | △ |
香港 | △ | △ | △ |
移住に際して気を付けるべき点
おっさんは、日本が嫌いでイヤだから移住を考えている訳ではありません。日本ほど安全で良い国はないと思っています。
中には、行政の不満や一部の人間の悪い部分をいくつも挙げ、まるで逃げ出してきたかのように海外へ来る人もいます。移住先をいくら気に入っていたとしても、母国のことをただ悪く言うだけの人がいたら気持ちのいいものではありませんし、自分が惨めになってしまいます。
宗教
例えば、マレーシアは多民族国家ですが、国民の半数以上がイスラム教徒です。街中のいたる所にイスラム教徒のための設備やしきたりがあることを知っておく必要があります。
モスクを見学する際にはTシャツなど肌の露出が多い服装は避けるのがマナーで、イスラム教徒と一緒に食事する際には豚肉やアルコールなどが含まれていないか気をつける必要があります。また現地のスーパーやレストランには「ハラル(イスラム教徒が食べられる)」「ノンハラル(食べられない)」という2種のマークがあり、スーパーで買い物をする際にはノンハラル専用のレジで会計しなければならない場合もあります。
気候、大気汚染
例えば、タイの北部の一部都市(チェンマイなど)では、毎年2~4月頃、野焼きや山焼きによる煙害(ヘイズ)が発生します。 特に2007年以降、この煙害が顕著になり、呼吸器疾患等の健康被害の多発、交通、観光への影響が懸念されています。
移住先の気候情報など、詳細に調べておくことも必要です。
現地を確認する
移住候補地に行かずして決めることはないと思います。ある程度の情報も集めたら、次は実際に現地へ足を運んでみるのが重要です。移住先へ行ってみることで、情報通りのこともあれば、聞いていた話とは違う部分も見えてきます。
住みたい国と日本の関係を知っておくことも重要ですね。
まとめ
おっさんの独断と偏見にて、アジアへの移住先の候補として、3カ国に絞り込みました。共通点として、穏やかなビーチリゾート複数あり、日本人(おっさん)が快適に住むための条件が揃っていると判断しました。
- タイ
- フィリピン
- ベトナム
除外した国と理由:
●マレーシア: イスラム文化なので、酒が高い。
●シンガポール: 物価が高く、ビザも取得しにくい。
●インドネシア: バリ以外に魅力的な場所がない。
●香港、台湾: 地政学的なリスクがある。
●韓国: 地理的に近すぎて、親日ではない。冬は寒い。
コメント