ワインの価格と味は比例しません。
「100万円のワインは、1万円のワインと比べて本当に美味しいですか?」と、飲んだ経験がある人に感想を聞くとすれば、全員が「美味しい」と言うとは思えません。独特の熟成香や慣れない味を美味しいと思わないかも知れませんね?
おっさんは、実際に200万円は下らないと思われるロマネコンティを飲みました。「う~ん。こんな味なんだ!」という感想でした。「特別に美味しい」とは思わなかったということです。正直、5万円のオ-パスワンの方が美味しいと思います。ワインは、高ければ高いほど美味しいという「飲み物」ではありません。
味覚は人それぞれですが、この記事では、「ワイン好きなら、これは納得するだろう」という本当に美味しいワインをご紹介します。
高いワインは何が違う?
結論を言うと、高いワインは①少量生産で②手間暇を相当かけている!ということです。どちらもコストがかかりますね。
当然、高いワインは生産量が少なく、ものすごく手間暇をかけています。一方で、安いワインは、機械化して大量生産にてワインを造っているために価格が抑えられています。もちろん、原料となるブドウや製造方法といった直接的な要素も、大きくワインの価値を左右させます。
少量生産 ~ブドウ畑から、どれだけのブドウを収穫するか?~
具体的には、剪定や房切り作業によって、収穫できるぶどうの実の数を減らす作業をしたり、良いぶどうだけを選ぶためにに手作業で収穫したりすることです。高級なワイン生産者などは、収穫高を10分の1程度にまでに落としたりもします。すなわち、ワインがボトル10本生産できるものを1本にしてしまうという訳です!
計画的に果実を間引いたブドウの木は、一粒一粒に栄養がしっかり行きわたり、味や香りが凝縮したブドウが実ります。ブドウの木の樹齢も価格を左右するポイントです。若い樹齢のブドウの樹よりも樹齢が高い方が、品質が安定すると言われています。その一方で収量は減っていきますし、希少性も増すので高価になります。
手間暇をかける
収穫方法ひとつにも「違い」があります。手摘みで実を傷つけないように収穫するか、収穫したブドウのうち良いものだけを人の目で選定するか、すぐに仕込みに入れるかなども大事なポイントです。
生産方法においても、ステンレスタンクを使うか?樽を使うか?樽の場合、新樽を多く使えばその分コストが上がり、最終的なワインの価格に反映されます。機械化されているか人の手によるところが多いか。熟成期間をどれくらいとるか。特別なひと手間をかけるか。温度の管理をどこまでこだわるか。このように様々な要因により、ワインの価格が決まっていくことになります。
そして、手間暇をかけたワインほど生産量も限定され、価格が高くなる傾向にあります。
価格を決定する要素
- 産地のブランド力
- 銘柄自身のブランド力
- 1ヘクタールあたりの生産効率
- ぶどうの栽培方法
- ワインの製造手法
- 良い葡萄だけを選別するこだわり度
- 熟成期間
- 著名評論家の評価
- 広告宣伝費用
- 設備投資費用
厳しい条件と管理のもと世に出されるシャンパーニュは、ブランド化の成功例の最たるもので、同じ製法による他のスパークリングワインと比べると、高い価格で販売されています。
少し贅沢。1万円で買える本当に美味しい【赤ワイン5選】
ドメーヌ・ドニ・モルテ ジュヴレ・シャンベルタン メ・サンク・テロワール
ナパヌック ドミナス・エステート
カレラ ライアン
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ
エプ アルマヴィーヴァ
少し贅沢。1万円で買える本当に美味しい【白ワイン5選】
エルミタージュ シュヴァリエ・ド・ステランベール
シェーファー・リレントレス・ナパ・ヴァレー
シャサーニュ・モンラッシェ・1er・ブランショ・ドゥシュ
ヘス コレクション ライオン ヘッド ラグジュアリー パンテラ シャルドネ
バタール クエルチャベッラ
まとめ
・「高いワイン」とは、少量生産で手間暇がかかっているもの。
・ワインが美味しいかどうかは、価格とは別問題である。
・高いワインは複雑性が求められ、安いワインは汎用性が求められる。
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