プロサッカー選手の長友佑都さんが、当時イタリアで選手生活をしているときにこのワインを飲んで、「ワインって、こんなに美味しいんですね?」とワインファンになったそうです。
イタリアにおける最高品質を表すD.O.C.G.として認定されているこのワインは、飲んでみたら本当に「違い」がわかります。素人でも「明らかな違い」を感じるくらいです。イタリアの奇跡とも言えるくらい差別性のあるワインだと思います。
この記事では、アマローネの魅力についてご紹介します。
こんなに美味しいワインがあったんだ!!長友さん絶賛「アマローネ」
イタリアのワイン アマローネ(AMARONE)とは?
アマロ-ネは、北イタリアのヴェネト州を代表するワインです。完熟したぶどうを1つひとつ手摘みで収穫し、それを今度は3~4ヶ月に渡って伝統的なアパッシメントという、より濃密で豊かなアロマを得るという陰干しの製法で造られる手間のかかる手法で造られるワインです。濃厚な風味、ゴージャスな味わいが特徴です。手間暇がかかり、かつ生産コストのかかる醸造方法ですので、やはり、それなりのお値段となっております。
王侯貴族のみが口にできるワイン?
アマローネは、限られた生産者によって造られていて、希少性が高く、かつては王侯貴族のみが口にできるワインだったようです。希少性が高いのは生産者が少ないことだけが理由ではなく、その製造方法にも影響を受けています。アマローネを製造する際には陰干し(アパッシメント)したブドウを使います。陰干しによって水分を蒸発させるので、ワイン造りに使われるブドウ果汁の量が極端に少なくなってしまいます。
長友佑都氏が絶賛したアマローネの製造方法
アマローネは、一般的なワインの製造方法と異なり、陰干ししたブドウを使って造るという特殊な手法の製法です。
「コルヴィーナ」、「ロンディネッラ」、「コルヴィノーネ」というヴェローナ周辺の土着品種が10月頃に熟成します。完熟したワインを1つひとつ手摘みで収穫し、それを今度は3~4ヶ月に渡ってアパッシメントといわれる陰干し手法で乾燥していきます。この陰干しによって水分が蒸発していき、ブドウに含まれる糖分、ポリフェノールなどの「うまみ成分」が凝縮された状態となっていきます。
このアパッシメントの際には、風通しの良い専用の部屋を使い、カビなどが発生しないように毎日チェックし、ぶどうが均一に乾燥できるように、気温や湿度にも細心の注意を払いながら陰干しを進めていきます。
このようにしてできたブドウは、レーズンのようになっており、陰干し前と比べて半分くらいの量にまで減ってしまいます。ワインを造る原料となるブドウの量が減ってしまうので、当然ワインの生産量も減ってしまいます。
このように手間暇をかけて生産するので、当然コストのかかる醸造方法ということになります。
さらに、樽に詰められたぶどうを最低2年以上熟成させ、瓶詰めした後にさらに6ヶ月以上熟成させ、ようやく出荷ができる状態となるのです。
長友選手が日本で有名にしたワイン
長友選手が飲んだのは、プロサッカー選手が通う、ミラノの老舗レストランで出会った「マァジ(MASI)社」のアマローネとのことです。
TV番組に主演してこのエピソードを語っていたようです。
おっさんの自宅ワインセラーにもこのワインが一本入っています。イタリアに訪問したら、必ず買って帰るアイテムとなっています。この「 マァジ(MASI)社 」だけでなく、他にも有名なアマローネの作り手はたくさんあります。
どんな味がする?
おっさんも初めて飲んだときは、本当に感動しました。3-4年ほど前、イタリアに滞在していた時、カナダ人の友人2人と一緒に飲んだのですが、皆が一斉に“uuuummmm…”とうなりましたね。
アマローネの名の由来は、イタリア語の「amaroアマーロ(苦い)」という言葉からきており、凝縮された旨味とビターなニュアンスが余韻に残る。アルコール度数は、15%程度と一般的なワインよりも高いです。
まさに、「今まで飲んできたワインとは別物」という感じでした。一言で言うと、まさに「濃厚」「ゴ-ジャス」。
リパッソ RIPASSO
「アマローネ」は、日本で売られている価格としては1万円前後が中心です。
「アマローネ」とは別で「リパッソ RIPASSO」というのもあります。アマローネを造った時のブドウの搾りかすを加えて再発酵させる製法のものですが、これは各社3,000円くらいから販売されています。
「リパッソ」も美味しいです。
しかし、せっかくなら、1万円ほど奮発してみることをオススメします。時間も手間もかけて造られるこの高品質な赤ワイン 「アマローネ」 を是非飲んでみて下さい。
長友選手と同じコメント「こんなに美味しいワインがあったんだ!!」が出ますよ♪
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