ご存知アマローネは、イタリアのヴェネト州で生産される高いアルコール度数と濃密なフルーティーな風味が特徴です。なんと、アルゼンチンで名門ワイナリーにより、同様のワインが作られています。
この高級ワイン「アマローネ」を生産するイタリアの一流メーカー「MASI社」がアルゼンチンでアマローネを作りました。イタリアのDOCGの一流ブランドのアマローネは、10,000円~の価格帯です。これがなんと、2,000円台で買うことができます。
この記事では、MASI社が「アマローネ製法」で作ったワインをご紹介します。是非、飲んでみてください。濃厚で果実味をしっかり味わえ、幸せな気分になれます♪
MASIとは?
高い技術力を誇るイタリアのトップワインメーカー
MASIは、イタリアのヴェネト地域に本拠を置くトップワインメーカーの一つです。彼らは、アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラという、濃厚でフルボディの赤ワインの生産で知られています。
MASIは、現在のオーナーの一家が1772年にヴェローナでワイナリーを設立したことに始まります。その後、同社は20世紀に入ってから、新しいテクノロジーや革新的な手法を取り入れることで、高品質なワインの生産に焦点を合わせるようになりました。
独特の製造方法に秘訣あり!
MASIのアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラは、通常、乾燥したブドウを使用して作られます。このプロセスは、ブドウを乾燥させて、糖分を濃縮させ、よりフルボディで複雑な味わいを生み出します。MASIのアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラは、その力強く、フルーティーで複雑な味わいから高い評価を受けています。
アロマや味わいを濃密にするための「アパッシメント製法」とは、竹製の棚の上でブドウを乾燥させる方法であり、これは、ヴェネトにおける伝統的な製法です。
アマローネのエキスパートと呼ばれるMASI社は、ヴァルポリチェッラ地区で5種類ものアマローネを造っています。
アルゼンチンのMASI
イタリアの名門がアルゼンチンに進出!
イタリア、ヴェネートを代表するワイナリー、マアジが、初めてニューワールドでブドウの移植をはじめ、伝統的な製法でオリジナルなワインを造り始めた画期的なプロジェクト!
MASIの特徴あるブドウ栽培、醸造技術は、環境と栽培条件が整いさえすれば、いつでも、どこへでも輸出が可能なのです。
この点を考慮しながらMASIは、ヴェネト地方の固有のブドウ品種が育ちうる環境を探して、ニューワールドのいくつもの国の調査を進めてきた結果、もっとも有望な土地をアルゼンチンのメンドーサ州に、特に名前の由来となった火山の麓にある
TUPUNGATO(トゥプンガート)渓谷に見つけることができました。
マアジが得意とする技術力と土地の融合
自社のブドウ畑で収穫したブドウを使用して、異なるシリーズのワインを生産しています。同社のワインは、スペイン語で “Argentinian soul, Venetian style”(アルゼンチンの魂、ヴェネツィアン・スタイル)と表現され、アルゼンチンの地域性とヴェネツィアンの技術を融合した味わいが特徴です。
単にヴェネトとアルゼンチンのブドウを使用しただけでなく、「アマローネ」の醸造の名手であるMASIが得意とする2つの技術、「アパッシメント」と「ダブル・ファーメンテーション(二重発酵)」を適用していることが特徴です。
また、この地方の気候条件は、伝統的なブドウからモダンなワインを造り出すために必要な「アパッシメント製法」にふさわしいものであったのです。偉大な個性と品質のワインを造りだすのに欠かせない条件が揃ったわけです。
【MASI】イタリアとアルゼンチンの比較
アマローネの基準 | イタリア | アルゼンチン |
---|---|---|
生産地 | ヴェネト地方 | メンドーサ州 |
ブドウ品種 | コルヴィーナ種、 コルヴィオーネ種、 ロンディネッラ種、 モリナーラ種 | マルベック種 コルヴィーナ種 |
熟成期間 | 最低でも2年以上 | 1年以上 |
アマローネ・リゼルヴァは4年 | ||
アルコール度数 | 14%以上 | 14% |
メンドーサはアルゼンチンの中央部、アンデス山脈の東側山麓に位置する州。標高は1000mを超え、乾燥した半砂漠地帯。しかし豊富な地下水とブドウ栽培に適した土地を持ち、アルゼンチンを代表するワインの産地です。
トゥンブーカ渓谷は、平均気温をはじめ、昼夜の温度差のはげしいところもヴェネート州に似ています。
マージ・トゥプンガート パッソ・ドブレ 【参考価格2,700円】
マージがアルゼンチンでぶどうを得、伝統のリバッソ製法を用いて造ったワイン。
複雑さ、バランス、強さ、エレガントさがあり、マルベックの力強さと豊富なタンニンが完璧なバランスで仕上がっています。またアロマや味わいも大変魅惑的。
さらに香り高く、スパイシーでもある。個性の強いワインとして熟成も楽しみです。
ダブル・ファーメンテーション(二重発酵)というマァジが得意とする技術で作っています。
マルベックを圧搾し、15日間ステンレスタンクで果皮と共に発酵。そこに圧搾前に全体の15%だけ軽く乾燥させたコルヴィーナと厳選された酵母を加えて15日間二次発酵を行います。
マロラクティック発酵の後に、フレンチオークの樽(70%二年樽、30%新樽)で9ヶ月間熟成させ、瓶内熟成は最低14日間。
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